株LIXILの皆さんのISP認定試験。全員合格!

ISP(インディペンデント・シニア・プランナー)という資格認定をご存じですか。インディペンデントとは自立。プランナーはインディペンデントを支える商品やサービスを開発、提供する人のことを指します。ISPの資格保持者は、「人生最後の瞬間まで自分の足で歩いて、食事を楽しみ、自分らしく幸せを感じて生きる」を可能にするには何が必要か。この考えをもとに、新商品やサービスの開発と提供までを行います。

医療の進歩、福祉の充実で「100歳まで生きる」ことが現実味を帯びてきました。文字通り「人生100年時代」の到来です。しかし、100歳まで生きれるようになっても、重度の介護状態で長生きしたいと思う人はいないでしょう。「人様に迷惑をかけたくない」誰もが「自分のことは自分ですること」つまり「インディペンデントで生きること」を望んでいるのです。介護予防は国民の努力及び義務ともされています。

バリアフリーな世の中になってきたことは自体は、大変、素晴らしいことです。身体の障がいを持ったとしても、身体機能の低下に合わせてその機能を補う道具を使えば外出ができる。電動車いすで移動する人を街でもよく見かけるようになりました。

手をかざせば蛇口をひねらなくとも手が洗え、トイレも立ち上がるだけで勝手に汚物を流してくれる。道具が進化し、とても便利になった一方で、生活で使わなくなった身体の機能はどんどん低下していく。「瓶のふたがあけづらくなった」など、老化によって身体機能が低下するということはよく知られていますが、生活が自動化することによる機能衰退にも目を向けておく必要があります。

「利便だけを追求した結果、老化が早まった」という逆説が起こらないようにしなければなりません。このような考えを持ちながら商品を開発する人、それがISPの資格保持者です。身体機能の衰退に関しての基礎知識を持ち、その衰退をできる限り遅らせる。つまり「老化を予防する」ための商品やサービスを開発し、商品購入やサービスを受ける側の人々にも「身体機能の衰退について」啓発ができる人がISP。商品の購入やサービスを受ける側の人々も、なんとなく自分の身体機能が衰えてきたことをどこかで自覚しているかもしれませんが、医療や介護の専門家でもないかぎり、「身体の機能衰退」について、しっかりと学習する機会はなかったと思います。ISP保持者との出会いが個人の「インディペンデント」を可能にし、ひいては国の介護財政負担を軽減することができる。そう私は確信しています。

人生100年時代の「健康寿命の延伸」は、まずは「身近な暮らしぶりから」考えていく必要があると私は思っています。株LIXILさんのISP取得はこうした面からも大きな意味があると思っています。(株LIXILさんのISP全員合格を祝して)

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