日本医療企画「ばんぶう」さんの表紙に登場させて頂きました!

今回のIGPで行くの連載は、拡大バージョンで株式会社LIXILさんとディーズパレットさんという企業と私との対談でした。ディーズパレットさんはIGPメンバーでもあるLIXILさんのお客様。なぜ今回こちらに登場しているのかというと、以前取材した「なな彩」さんの取材時、同席してくださったディーズパレットさんがじつはグループホーム運営の立役者だったということがわかり、私がぜひともディーズパレットの社長さんとお会いしてみたいと編集長にお願いしたからなのでした。

元看護師の私は「なな彩」の大田社長がなぜ一年ほどの訪問看護の経営で障がい者向けの「生活介護事業所」を建設できたのかとても不思議でした。起業家育成コーチングをしている私は、組織に勤めている看護師さんが独立するのに年収ベースで考えても、グループホーム建設までの融資をうけられる訳がないな、と思っていたからです。

起業1年では、日本政策金融公庫から創業時に借入しているであろう事業資金の返済もままならないでしょう。そこでよく、新しい事業所を建設する資金があったなぁなどと思いながら「なな彩」さんの取材を進めていました。

取材の中で疑問だった資金面等の質問すると、「土地の購入、建築費などはディーズパレットさんの方で行ってくれ、彼女は賃貸契約で運営している」ということでした。こりゃスゴイ。そんな企業のバックアップがあったなら事業は成功間違いなしです。

事業が黒字転換するまでディーズパレットさんがしっかりと伴走してくれる。「看護師」「独立」なんてネットで検索しようものなら「立ち上げコンサル」が経営などのノウハウがなく自信のない看護師に起業させ、「立ち上げ支援で集客してやろうという魂胆の企業ばかり」が目に飛び込んできます。名の知れた「介護ソフト会社」や1000カ所に及ぶ立ち上げ実績をうたう会社に、フランチャイズ化した訪問看護ステーション。それらのコンサル費用はなんと300万とか!

「人の弱みに付け込んで、質の悪い人たちがいるもんだ。」中にはもともとは看護師として訪問看護をしていたのに、そのノウハウを切り売りして、訪問看護ではなく、立ち上げコンサルだけでもうけている看護を忘れた看護師も多くいます。

「看護師が看護師を顧客にする世の中、、、。」それって、どうなんでしょう、半ばうんざりしていた中で出会った「ディーズパレット」さん。こんなまっとうな仕事をしているような会社の社長さんにはぜひ、会ってみたい!私利私欲ではなく、しっかり経営のわからない看護師やセラピストに寄り添い、事業を黒字化するお手伝いを全国的にやってほしい!そうお願いしたい。心底、私は思いました。そこで「ばんぶう」編集長の清水さんに相談すると「スゴイね、そのディーズパレットさんって。本気なんだね。ホームページみたらわかった。この企画いいですよ、絶対にやりましょう!」となり、この対談が実現化しました。

医療企画の雑誌に以前、広告を検討したことがある私は、「なんとありがたい決定だろう!編集長、一生ついていきます!」と心の中で何度も何度も感謝しました。

カラー5ページにもわたる対談ですが、もし、広告としてこれだけのものを出したとするなら費用は、軽く450万はします(‘Д’)。そのくらいの価値ある誌面なのです。「この記事みて、独立したいと思う医療者が増えてくれたらいいスね」という編集長のお計らいで450万を使わずして、この記事を世の中に出すことができたのです、本当にありがたい話です。

キューピット役のLIXILの皆さんも終始笑顔で「我々は建材や住器をしっかり納めるしかできないメーカーですけど、このお引き合わせで世の中がもっとよくなってくれたら嬉しいです。」と永徳支社長もとっても喜んでおられました。ディーズパレットさんは2か月に1棟のペースで障がい者向けのグループホームやその他社会課題を解決する事業を営む人々のための建築をされています。こうした思いのある企業が増えれば、「看護師の独立を食い物にしてもうけてやろう」という輩は廃業せざる得なくなり、地域包括ケアシステムは一気に進むでしょう。

対談の中で私が、「ディーズパレットさん、こんなに立ち上げの実績があれば立ち上げのコンサルをやれるんじゃないですか?」と質問すると、中島社長は「コンサルやるだけの力をうちのスタッフは持ってるけど、それはしない。うちはあくまでも建築屋なんで、建築で世の中をよくする。そう思ってます。」と。なんて男気のある社長さんなのでしょう。カッコいい!!バブルを彷彿させる社長さんです。(あの頃はみんなリッチだったなぁ)

そりゃ、社員も情熱を持って働けるわけだ。そう感じました。「いい仕事をしている」という自信がディーズパレットの社員の方々からビンビン伝わってきました。
「やりがいありますね」と社員の高羽さんに尋ねると、「はい!やりがいしかないですね」と即答。「自分の会社が好き、社長の方針が好き、理念が好き」そんなこと、
臆せず言える社員がこの世の中、何人いるでしょうか。「幸せなんだなぁ、高羽さん」そう感じました。(対談の中で高羽さんが入社してまもないころ、グループホーム建築の住民説明会でクレームの嵐だった瞬間に立ち会ったそうです。この会社大丈夫か?と思わずに『建物を建てるということはこういうことなんだ』とむしろモチベーションがあがったそうです。詳しくは日本医療企画『ばんぶう』VOL528をお読みくださいね!)

最近、「仕事が楽しくなさそうで嫌々やっているような人々」によく出会います。仕事大好き人間の私にとって、そんな不幸なことないな、と思います。
嫌々だって食べていくために8時間を働くのであれば、少しでも仕事で充実感を得た方が精神衛生的にいいんじゃないかな、と思うのです。仕事の中では壁にぶつかるようなこともあります。ですがそれを乗り越えたときに面白みがでてくるものでもあります。「仕事のやりがいは自分で作っていくもの」そんな姿勢をディーズパレットの高羽さん、西尾さん、中島社長のお話から感じることができるこの対談。ぜひ、お読み頂きたいなと思います。

ホント、中島社長のやさしさ&男気オーラが半端なく、世の中まんざら捨てたもんじゃない!と思えるような対談となりました。そしてこの対談がヒントになり、ナースとセラピストの「夢」プロジェクトの開催につながったのです!2025年4月18日 ナース&セラピストのドリームプロジェクト 東京開催です。

「夢を持った医療者と徳ある企業の出会いが促進され、地域包括ケアシステムがあっという間に叶いますように」と願いを込めて開催します。当日参加できない方はアーカイブ配信する予定ですので、そちらを見てくださいね。

対談に関して詳しく知りたい方はぜひ、「ばんぶう」のその後の記事を読んでいただけたら幸甚です

看護師、独立、ドリームプロジェクト

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