新管理職向け 『新しい時代のリーダーさんへ』

※看護展望 2019-9 Vol.44 no.11 メヂカルフレンド社に掲載されたものです。

新人時代のインプットの必要性としかるべきときのアウトプットの重要性

新人時代に、「もっとこうしたほうが良かった」「この能力を身に着けておきたかった」と、
後悔していることはないでしょうか。
私の経験から、「早くからもっと磨いておけばよかったとなぁと思う能力や視点」
そして、「それらをどんなふうに磨いてきたか」をお伝えします。
拙い私の経験が、新任管理者の皆様の参考になれば幸いです。

県立高校の新人看護教員として教育公務員になった

看護師として5年ほど勤めたあと、結婚と出産で仕事を退職。
専業主婦を3年経験した後、私は、5カ年一貫教育を行う県立高校の看護科の教員となりました。
専門学校の教員と違い、私が勤めたのは高校だったので看護の教科を教えるのはもちろんですが、
この業務以外に縦割りの課(私は、生徒指導課と保険課を経験しました)での業務や放課後に活動する部活動の顧問
などの役割も担わなければなりませんでした。
私は自分自身が幼い頃からソフトテニスをやっていたので、
看護科の教員ではめずらしく運動部の顧問に大抜擢されました。
テニス部のもうひとりの顧問の先生はテニスの経験がなかったので
私がメインの指導者として部を引っ張っていくことになりました。
教科を教えるのも、生徒指導もクラス運営も、運動部を仕切るのも全てが初めての経験でした。

特に私は自分が学生時代にソフトテニスで国体に出場した経験があったので、
運動部の顧問として高体連や地区、県総体等の大会の運営などの対外的な役割も加わりました。
このような対外的な仕事(土日、連休は大会の運営をしていて早朝から仕事をしていることなど)については看護科の
教員はまったく理解してくれず、辛かったことを憶えています。
そして当時は講義のしかたもしっかりと教えてくれるようなシステムもほぼなく、自分自身の講義力のなさや運動部の
生徒が大会で勝てないことに焦りを憶えていました。

トラウマを解消して未来へ進む。TNサクセスのコーチング

「名監督、名コーチにあらず」自分の指導力のなさを思い知る

目一杯、練習しているのに大会で勝てない生徒。次第に私は、生徒が勝てない要因を
「生徒の素質のなさ」や「根性のなさ」のせいにしようとしていました。
私自身、高校はテニスの特待生と入学していたこともあり、自分の高校時代と眼の前の生徒の運動に対する姿勢を
比べていたところもありました。
「大会で負けてたらもっと血眼になって練習すべきなのにここの生徒は根性がない」そんなふうに思っていた矢先、
残業が残業で22時過ぎまでになり、部活に出れない日がありました。
部室の鍵がしっかりしまっているか点検にいくと、暗闇の中で生徒が黙々と練習する姿が目に飛び込んできました。
テニスコートの電気をつけると他の教員から
「早く帰りなさい」と叱られるため電気をつけずに素振りをしていたというのです。
そのとき、生徒が大会に勝てないのは生徒の根性がないせいではなく、私自身の指導力のなさだと気づき、がくぜんとしました。
自分ができることは他の人もやれるはずと思い込み、教え方を研究しない。
まさに私は「名選手、名監督にあらず」という姿勢だったのです。

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看護展望2019年9月号 メヂカルフレンド社
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とにかく「教え方」をむさぼるようにコーチングや教授法を学んだインプット期

この件があってから私は、何が何でも指導力をつけ、生徒を勝たせたいと躍起になり様々な「教え方」について学びはじめました。
コーチングやメンタルトレーニングの資格も次々に取得。
コーチングに関しては、幼いころからスポーツを通じて私は目標を設定して達成することには長けていたので、
自分がやってきたことにあらためてエビデンスがついたようでとてもスッキリしました。
フィードフォワード」(未来からのフィードバックのこと。フィードバックするときに目標を意識させ、
相手が受け取りやすくすること)や、「やる気を引き出す言葉かけ」、「ワンランク上のメッセージの伝え方」、
ポジションチェンジ」に「リフレーム」と、これまで暗黙知でやってきたことが、
なぜうまく行っていたのかが分かり、とても自信につながりました。

他には勤め先の高校で普通教科の先生方の授業を見せてもらったり、他校の先生の授業を見せてもらったりして
教授法を学ぶ」ようにしました。
ある小学校の体育の先生の跳び箱の授業を見学したときのことですが、そこに私の理想とすべきひとつの「教え方」の答えがありました。
その体育の先生は3時間ですべての生徒に跳び箱を飛ばせていました。
1時間目はまずはロイター版を使いジャンプして跳乗るだけ。
2時間目は跳び箱に乗った状態から、自分の手の力を使って飛び越える。
3時間目に走ってジャンプし、跳び箱に手をついて飛び越えさせるという工程を一気にさせる。
そんな教授法で全員に跳び箱を飛ばせていたのです。
私は「これだ!」と思いました。どんなに難しく複雑な工程でも、こんなふうに技術を細分化して段階的に体験させ、
それぞれの段階ができたところでミックスさせればできる。
これは分習法から全習法に映らせるという教授法でした。

早速、部活動や基礎看護技術の講義をこの分習法で行うと、みるみる生徒が伸びました。
ジャンピングスマッシュという高度技術も習得。
テニス部の生徒は大会で順調に勝ち進み、県の強化選手になることができました。
看護科の生徒は注射法などの習得が難しい技術も実技テストでいい点数を取ることができたり、成績もぐんぐんアップしました。
とにかくこの頃は、他者から「教え方を学び尽くす」つもりで本当にたくさんの費用と労力を重ね、
インプットをしていた時期だったと思います。

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学んだことをどんどん現場に提供するアウトプット期へ

現在、私は教育コンサルタントとして全国の病院や看護学校でのコンサルティングを仕事とさせてもらっています。
教育研修はもちろんのこと、教え方の達人を養成する「院内コーチ認定」(個人のコーチ認定もやっています)や接遇トレーナー認定に人事評価制度の構築、管理職向けの昇格試験の作成など、心からやりがいを感じながら仕事をさせてもらっています。
は私が作成した、事例に対して指導案を書くという管理者試験の内容です。

この事例の指導案は、クレームをいただいた患者さんだけに留まらず、クレームの直接原因になったスタッフAと、
Aを異動させてほしいと言ってきたAの先輩B、この病棟を希望してきた新人C、他のスタッフという登場人物がでてきます。

クレーム事例を検討するとき、どうしてもその時の患者さんへの対応ばかりに気が取られがちになりますが、
この事例のいいところは様々な立場の人々を成長させるための指導を考えることができるようになっている点です。
こうした教材を作成できるのは、前述した「ポジションチェンジ」という視点が私にあるからだと思っています。
インプットしたコーチング技術が事例という教材作成という場面にうまくアウトプットされているのではないかと思います。

やる気を引き出す褒め上手、叱り上手に。TNサクセスのコーチング

管理職になられ、「管理者にはなったけど、自分なんかまだまだだ」と、謙虚に熱心にインプットを重ねている方も多いと思いますが、中には自信がつくまでインプットを重ねようと学び続けて、そのまま「インプット段階」に留まっておられる方々も多く見受けられます。
とても残念なことだと思います。
インプットはアウトプットによって花開くものです。
「もうインプットは十分ですよ、次にいきましょう」とはだれも言ってはくれません。
「ひとつのインプットにつき、ひとつのアウトプット」くらいに気軽に考えてまずは、学びを実践の現場で活かしていきましょう。
明確な答えや自信は、こうした挑戦の上でひとつずつ得られるものかもしれません。
完璧なものなどどこにもないのですから、まずは実践あるのみ。
まずは、一歩を進めてまいりましょう。

 

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